パラグライダー舞う王子ヶ岳


2004年4月5日、私達夫婦は家内と私の母親の二人を誘って王子ヶ岳に出かけました。今年の桜の
開花は少し早いのではないかと言われながら例年通りになりました。桜の開花頃には山つつじも咲き始め
ます。例年ならもっと温かいはずなのに、この日はどうしたことか風も強く、少し肌寒く感じるようなお天気
でした。これを花冷えとでも言うのでしょうか。
定年日を間近に控え、休暇をとったので花見をしようと言うことになりました。我々二人だけではつまらない
ので母親達二人を誘ったのです。まず、おふくろを弟の家まで迎えに行き、いったん家に帰り家内と家内の
母を乗せて再出発をしました。出かける途中でお弁当を買いました。
当初の予定ではレストハウスの下で弁当を食べようと思いテーブルや椅子までも準備したのですが、
この日は海から吹き上げてくる風が強く、とても寒かったので場所を変えることにしました。ところが花が
咲いていて、しかも見晴らしが良い場所というと手頃な場所がありませんでした。やむなく駐車場に車を
停め、車内で弁当を開くことにした。ここは山火事で大きな木が燃えてしまい、以来、視界を遮るような
ものがなくなってしまったのです。眼下に瀬戸内海が見え、海を挟んで向かいには四国が見える見晴らし
の良い場所でした。
ここで車内から前方の景色を見ながら弁当を開きました。見れば隣の車でも同じように車内で弁当を
開いていました。誰しも考えることは同じようです。車内は春の日差しが差し込み温かく暖房の必要が
ありませんでした。
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山頂から見下ろす瀬戸内海の景色。鷲羽山から見る景色ほど島影は多くないが、その分広々とした海が素晴らしい。 山頂周辺にはレストハウスや右の写真のような野外ステージのある広場もある。 ![]()
丁度、山桃の花が咲く前だった。この周辺にはたくさん山桃の木がある。 おふくろは本当に山歩きが好きだ。早速、山の中で何かを見つけたようだ。 昼食が済んだ頃から風も少しおさまったようでした。車を降りて周辺を散歩してみることにしました。
駐車場から少し歩いたところに展望台があります。展望台の横は広場になっていてパラグライダーの
愛好家達が飛行の準備をしていました。澄み切った海を眺めながら、しばらく飛行見学をすることにしま
した。児島周辺では三百山の山頂も飛行場所になっています。
この日は風が吹いていたためか上空には雲一つなく青空が広がっていました。その風も少し凪いで
穏やかになってきました。こんな日は最高の飛行日和なのかも知れません。見ている間に次々と赤や
青といった色鮮やかなパラグライダーが飛び立っていきました。パラグライダーは何度も下降や上昇を
繰り返しながら私達の上を飛行していました。気持ちよさそうです。
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急な坂道を仲良く歩いてくる母親達。そして桜の木の下で記念写真。 ![]()
横から見るとウルトラマンにも見える大きな石。山頂周辺には、こんな奇妙な形をした石がたくさんある。 ![]()
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赤、白、黄色と色鮮やかなパラグライダーが雄大な瀬戸内海の上を舞う。 見ているだけでも楽しい眺めだ。 ![]()
この日はことのほか空も海もきれいだった、素晴らしい景色を十分味わった一日だった。山頂の展望台で四国を背景に。 足下には赤紫の山つつじがあちらこちらに咲いていました。見れば手にワラビを握った人がたくさん
いました。ここら周辺にはワラビがたくさんあるようです。途中で家内の知り合いの人に会いました。
その人は、ここからもっと先の他の人があまり行かないようなところまで行ってとってきたと話していま
した。大きな袋一杯のワラビを持っていました。少しあげると言うので家内は一束ほど貰っていました。
こうして春の半日ほどを山歩きと桜見物を楽しみました。ここには桜園地もあり、大勢の花見客で
賑わうところです。この日は平日だったので人も少なく、家族連れ等何組かが花見を楽しんでいる
だけでした。
2004年7月13日掲載
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