DVDを楽しむ

最近、ビデオのレンタルショップでもDVDソフトが増えてきた。それだけDVDの再生機が普及してきたという
事だろうか。一頃、DVDと言えばソフトも再生機も高嶺の花であった。テレビの大画面化、プラズマテレビの
ような緻密な映像の再生が可能になってくるに伴って、DVDのソフトも再生機も次第に普及をして来たようだ。
今ではビデオ再生とDVD再生が同一機械でも出来るようになっている。また、DVD自体も数十ギガという
ハードディスクを組み込んで、再生のみならず録画も可能になってきた。まさに静かなる映像の世紀とは言え
ないだろうか。
まだ、高値の花に過ぎないが、一部ではプロジェクターも普及し始めている。これは、我々庶民にとっては
手の届かない存在である。しかし、家に居ながらにして、より大きな画面で楽しみたいとの思いは、映画好き
なら共通の思いであろうから、その内に安くて性能の良い物が出てくるに違いない。私自身も大いに期待して
いるところである。
DVDの魅力は、一口に言って映像の美しさもさることながら音響効果の素晴らしさにある。劇場での鑑賞と
同じような音響を家庭でも楽しむ事が出来る。ことに最近の話題作でもあるマトリックスやスターウオーズ、
ロード・オブ・ザ・リングスといったSFや壮大なスケールの映画では欠くことの出来ないのが音響効果である。
この音響はいわゆる5.1サラウンドというものである。ご存じのようにステレオというのは左右のスピーカー
からの音が音の広がりを作り出しているのだが、5.1サラウンドは後ろからの音が加味されており、まさに
立体的な音響効果を作り出している。
これは従来のビデオやCDやレコードでは再生出来なかったものである。多くの情報を詰め込む事が可能に
なって始めて実現したものである。例えば飛行機が遠くから近づいてきて、また、遠ざかったとする。その場合、
音の方でも近づいて遠ざかるような効果音が部屋の中で再現出来るのである。
我が家もDVD再生機を購入し、早速、左右、中央、そして後ろ側にも左右にスピーカーを設置した。また、
重低音を再生するためにウーハーを一台設置している。スピーカーだけで実に6台設置しているのである。
幸いスピーカーは全て小型化しており、狭い我が家の中でもスペースをとることなく、また、目立たなくはなって
いるが、その昔のようなスピーカーだったら置き場所にも困ったであろう。
ともかく、素晴らしく迫力ある音を大いに楽しんでいる。従って、最近ではレンタルする場合も、ほとんどは
DVDソフトにしている。店頭にもDVDがたくさん並ぶようになってきた。今後も大いにDVDのソフトが普及する
事を願っている。
2003年12月15日掲載
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