火星に生き物

火星に生物がいるかどうかは、私達が子供の頃から大変興味のあることでした。少年向けの雑誌の
中には空想上の生物が様々な形で登場しました。その多くはタコに似た奇妙な形の生き物でした。
しかし、近年になって火星上の環境では、とても生物が住めるような環境ではないと言うことが明らか
になってきました。それとともに、その関心は急速に薄まりつつあるようです。しかし、依然としてその
可能性を探る試みは続けられています。アメリカは相次いで二機の探査機を火星に送り込んでいます。
また、欧州宇宙機関も(ESA)も形を変えた探査を試みています。
そんな探査の中から次のような事が明らかになってきました。そのニュースを二つ紹介しておきます。
もし、この記事のような事が事実とすれば、生命体が存在するしないに関わらず画期的な発見といえる
のではないでしょうか。関連する記事をネット上から転載しておきます。
記事1
欧州宇宙機関(ESA)は30日、火星を周回している探査機マーズ・エクスプレスが、火星大気中に微量
のメタンを検出したと発表した。火山か生命体から放出されている可能性があるという。ひょっとして、本当
にお隣の火星に生命がいるかもしれない。
生命体が放出っていうのは平たくいうと「おなら」や「げっぷ」の類のこと。ただし、火山活動によってメタン
ガスが発生することがあるので火山活動によるものかもしれない。メタンって今でもある種のバクテリアに
とってはエサなんだよね。そういうことから考えても大いに期待したい。
記事2
欧州宇宙機関(ESA)は火星を周回している探査機マーズ・エクスプレスが火星の大気中に微量のメタンを
検出したと発表した。火星の大気は95パーセントが二酸化炭素で、のこりは酸素や水蒸気など。メタンは
数百年で分解されるため、最近までメタンの発生源があったことを意味する。メタンは火山活動、もしくは
動物などからも発生する。
このマーズ・エクスプレスは2003年12月25日に火星周回軌道に投入された。マーズ・エクスプレスは、
いままでにも火星の南極の極冠付近に大きく広がる水の氷の存在を確認している。これはマーズ・エクス
プレスに搭載された可視光赤外線鉱物分光器スペクロメ(OMEGA)によって調べられた。
ESAは30日、マーズ・エクスプレス周回機による観測で、火星大気中にメタンを検出したと発表しました。
このメタンの起源について推測するのはまだ早過ぎますが、科学者たちは、さらに詳細な調査に期待を
寄せています。
火星は、地球の100分の1ほどの薄い大気を持っています。この大気の成分は、95%が二酸化炭素、残り
5%がその他いろいろな成分となっています。この「いろいろな成分」というのが実は重要でして、科学者は
こういう微量の成分から、火星の過去の大気の進化や、生命の痕跡が見つからないかと、期待をしてきました。
ちなみに、こういった微量成分として考えられるものとしては、酸素、水蒸気、一酸化炭素、ホルムアルデヒド、
メタンなどがあります。
今回、大気中にメタンを発見したのは、周回機に搭載されている全球フーリエスペクトロメータ (PFS)という
装置です。この分光計の特徴として、大気中の分子のスペクトルを測ることによって、その分子がどのくらい
の量存在しているのかを調べることができます。
今のところ、測定によりわかった火星大気中のメタンの量はごくわずかで、0.01ppmといったところです。
しかし、問題はこのメタンの起源です。メタンは、火星大気中ではすぐ分解されてしまうため、せいぜい
数百年くらいしかもちません。つまり、何らかの、定常的にメタンを「補給」するしくみが必要になってくる
わけです。
「今回発見されたメタンの量はごくわずかなので、もう少し測定を行う必要がある。それによってだけ、
統計的な解析が行えるだけの十分なデータが得られ、メタンがよりたくさんある場所があるのかどうかを
知ることができるはずだ。」というのは、このPFSの主任研究者であるビットリオ・フォルミサーノ
(Vittorio Formisano)氏です。
フォルミサーノ氏によると、地球におけるメタンの起源としては、通常は火山であったり、生命体であると
いうのが一般的です。もし火山活動だったとすると、それはそれで大きな発見になります。何しろ、火星で
現在も火山活動が続いているという痕跡はいまだにみつかっていません。
さらに興味深い可能性は「生命起源のメタン」です。地球上でのメタンの多くは生物から発生しています。
発酵現象などもまさにその1つです。もし火山起源でないとしたら、「生命の可能性を考えなければならない」
(フォルミサーノ氏)ということになるでしょう。
PFSは他にも様々な発見を行っています。例えば火山の山頂における雲の発生メカニズムの解明に寄与
したり、大気中における光化学プロセスの存在を突き止めたりしています。今後数週間かけて、PFSを
はじめとするマーズ・エクスプレスの各機器による調査が行われ、このメタンの起源や存在などが明らか
にされることでしょう。
2004年6月13日掲載
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