白装束の集団とマスコミ

謎の白装束の集団が話題になっています。こんなたわいのないことが話題になるくらい日本は平和なのでしょうか。
他に何も論ずるべき問題はないのでしょうか。一方では金融危機が叫ばれ、一方では株価の低下に歯止めがかからず、
経済危機は依然続いているのです。
この集団の事で思い出した事があります。インターネットを初めた頃の事だったと思います。その時、見たサイトが
パナウエーブ研究所という名前であった定かではありません。記憶しているのは、電柱のあちらこちらで電線を巻いて
いるのが目に付きませんかといった問いかけであったように思います。これは意図的に行われていることで、ここから
電磁波が出て健康障害を及ぼしていると言うものだったように記憶しています。そう言われて眺めてみると、確かに、
あちらこちらに電線を巻いているところが目に付きます。しかし、多くは電話線のようです。
仮に、これがそうであっても健康に害を及ぼすような電磁波になり得るのかどうか、はなはだ疑問です。電磁波を
問題にするのであれば、家庭にある電気製品や携帯電話やパソコンの方が遙かに有害だと思います。
ともあれ、ここでパナウエーブ研究所なるものの論点を云々しようという気持はありません。この集団が何の目的で
何をしようとしているのかは定かではありません。しかし、かつてのオームのような集団とは多少異なるようです。もっと
冷静に彼らの行動を眺めて見てはどうでしょうか。彼らの異様とも思えるパフォーマンスと行動は大変目に付きやすい
ものです。その事一つをとってみても、実に子供じみているとしか言いようがありません。彼らが密かに何かを企てようと
言う集団であれば、こんな目立つ服装などはしないのではないでしょうか。子供じみたゼスチャーに踊らされ、騒いでいる
マスコミもまた子供じみているとしか思えません。人の注目を集めるものであれば何にでも飛びつくマスコミの幼児性こそ、
問題にすべきことではないでしょうか。
たまちゃんで騒ぐ位にしておいてはどうでしょうか。マスコミの取材のあり方についてもう一つ、親族亡くなった時に、
事もあろうに、どうですかとマイクを向けるマスコミのあり方にも理解できません。親族にとって聞かなくても、悲しくて
切なくてたまらない気持であることに間違いはないでしょう。ことさら問いかけるのは、何か勘違いしているか、人の
悲しみに配慮できない無神経さからではないかと思います。
今回の白装束の集団の話題に関して冷静に対応していたのはNHKだけだったように思いますが、如何でしょうか。
2003年5月25日掲載
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