宇宙の神秘

今や200億光年という宇宙の果てまで観測が出来るようになった。宇宙の年齢は、約250億光年だと言わ
れているので、誕生した当時の宇宙を見るには、あと50億光年彼方まで距離を伸ばせばよい。
しかし、この50億光年は、今の観測技術を持ってしても容易な距離ではない。ガリレオ・ガリレイが太陽系の
観測を始めて以来、観測技術は飛躍的に向上した。そして、太陽系を飛び出し、今や200億光年遠くまで
のぞき見ることが出来るようになったのだ。このまま進歩を続ければ50億光年という距離を克服するのも、
そう遠い先の話ではないかも知れない。
そして観測技術の進歩は確実に宇宙の姿を解明しつつある。光学望遠鏡の進歩は星々の華麗な姿を数多く
とらえている。その最先端に、日本が建設した「すばる望遠鏡」がある。「すばる望遠鏡」は国立天文台ハワイ
観測所に置かれている。また、「すばる望遠鏡」の後を追うように、他の国の望遠鏡も作られている。
地球上では観測障害が多すぎるとして、アメリカは宇宙に天体望遠鏡を打ち上げた。ハッブル宇宙望遠鏡で
ある。その望遠鏡が、超新星の爆発の瞬間をとらえた。名付けて「宇宙の首飾り」、この超新星爆発は太陽の
20倍の質量を持つ星の最後の姿だ。爆発でまき散らされたガスに、時速100万キロを超える衝撃波がぶつ
かり、高温になった部分が真珠のように輝いている。中心部は星の残骸だ。この発見は先のノーベル賞を
受賞した小柴博士が素粒子ニュートリノを観測した超新星爆発の17年後の輝きだと言われている。
また、米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機構(ESA)は、2月18日、巨大ブラックホールが星を粉々に破壊
して飲み込む場面を初めて観測している。一つの銀河では一万年に一回の現象で、ブラックホールが成長する
仕組みが実証された。NASAは「太陽くらいの大きさの星が、ブラックホールに飲み込まれていく場面だ」と分析
している。この星は途方もない力で引きちぎられ、最後には粉々になったらしい。私の手元の想像図には、粉々
に砕け渦を巻くような形で黒い穴の中に飲み込まれていく星の姿が描かれている。
また、先には巨大な星の全てが、炭素が結晶化してダイヤモンドになった星が発見されたと報じられていた。
星全体がダイヤモンドとは豪勢な話である。こうしてみると宇宙には、まだまだ不思議な事がたくさんありそうで、
今後の発見が大変楽しみである。私達の想像をはるかに超える神秘な世界がたくさんあるに違いない。
こんな記事を書いているときに火星探査のニュースが入ってきた。アメリカが火星に送り込んだ探査機の調査
で明らかになったことは、火星の地表には水が存在したと言う結論に達したとのことだった。では、生命は存在
したのか、水はどこに消えてしまったのか、そう言った謎の調査は、これからだ。
また冥王星の外側を廻る惑星が発見されたというニュースも飛び込んで来た。新たなる発見に目が離せない。
2004年3月21日掲載
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