
健全な野党と与党の共存関係こそ健全な政治を作る。
組織でも人間でも唯我独存は良くない。人間はお釈迦様と違い間違いを犯しやすいものです。
間違いを常にチェックしてくれる存在こそ本当に大切なものです。人は頂点を極めたとき必ず挫折しています。
平清盛、織田信長,豊臣秀吉、戦前の陸軍を中心とする軍閥等、例を挙げればきりがありません。
これは諸外国でも同じ事。洋の東西を問わず、人間というものは同じ過ちを繰り返しているのです。
頂点を極めると諫言を呈するものを遠ざけてしまい、耳触りのいい意見だけに耳を傾けます。取り巻き連中も
苦言をいうよりは、お世辞を言っておく方が我が身のためですから、ひたすらごますりに徹します。
中国の歴代の皇帝は、こうして滅びていきました。歴史は繰り返しているのです。
個々人にとっても良きライバルこそ大切なものです。スポーツでも自分に並ぶような実力を持っているものがいると
抜かれまいとして更に努力します。それがお互いの記録更新につながっていくのです。
自自公なる野合集団が出来、法案審議も形ばかりで、数にものをいわせて危険な法案を次々に通しています。
それに対抗すべき野党が誠に勢力が小さく、思想性もはっきりしない集団です。
これでは決して健全な国の政治のありようとは言えません。野党と与党が国会で論戦を交わし、妥協すべきところは
妥協し、主張すべきところは堂々と主張し合う。そのことこそ、国権の最高機関たる国会のあるべき姿なのではない
でしょうか。今の国会を見ていると、とても民主国家での国会とは思えません。一党独裁の国家といっても過言では
ない様な姿です。
自自公は本当に危険な集団です。小沢さんは自民党を飛び出す時に、2大政治勢力を作るためにといって自民党と
決別しました。それが事あろう事か、再び一緒になってやっているのですから開いた口がふさがりません。
野党である民主党も、もっと党としてのポリシーや独自性を出さなければじり貧です。はっきり言って支持するに足る
魅力が全くありません。党はイメージや格好だけではダメなのです。そこには信念というものが必要なのです。
残念ながら党の顔としての菅さんにはその力量も魅力も欠けています。
今、民主党に必要なのは党としてのイデオロギーと強力な指導者です。健全な国会を取り戻すために強力な野党が
渇望されます。
このページを書いている最中に、民主党の党首の選挙が行われると言う報道がありました。これを機に大いに党内
論争を行い、野党としてのたくましい姿を国民に見せてほしいと思っています。
ここで、実現不可能と思いつつ、政治に対して私からの提言を2,3書かせて貰います。
提言
1.国会議員の定数を削減する。
2.比例代表を増やし、国会議員が地元の利益代表にならないようにする。
3.弱小政党に対しての政党助成金の比率を大政党に対してよりも増やす。
4.憲法改正であるとか、国民の将来を決めるような大事な案件については国民投票を行う。
5.その他の案件についても国民の意見が割れるような場合は国民投票を行う。(解散総選挙でも良い)
6.首相を公選にする。
補足記事 1999年12月12日追記
育たぬ健全野党
民主党も党首が代わったのにも関わらず、いっこうに、その存在感か見えて来ません。
鳩山代表は自民党が割れて、自分たちの党に入ってくれることを期待しているといいます。
民主党の華々しい旗揚げとは裏腹に、何という消極さでしょうか。民主党に一票を投じた人達は、決してこんな事を期待
していなかったはずです。たとえ、どんな障害や困難があろうとも、毅然として将来を目指して貰いたい。
自民党の小渕党首のふてぶてしさに比較すると、あまりにもひ弱すぎて話になりません。こんな党が政権を握って果た
してリーダーシップをとっていけるのだろうかと疑ってしまいます。
新しく旗揚げした党に様々の困難があるのは当然です。何もなくすべてがうまく行くなどとは、よもや考えてはいな
かったと思いますが、二世議員のぼんぼん的なひ弱さだけが見えています。
今のように世の中が大きく変わろうとしている時、そして、改革を必要とする時には、もっと強烈な個性を持った風雲児
的な人物が望まれます。
明治維新の頃に活躍した志士達のように、既製のものに敢然として立ち向かっていける、それでいて底辺の人達にまで
十分気配りの出来るような、そんな人物が現れることを待ち望んでいます。
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