
去る10月22日昨年訪れた事のある白石島に行くことになった。昨年の印象がよほど良かったと
見えて、仲間からリクエストがあったからだ。
当初23人参加だと言っていたのだが、直前になって13人になってしまった。人数が減ったからと
言って中止するわけにはいかないので決行する事にした。笠岡までのコースは前回通りの道である。
前回は危うく連絡船に乗り遅れるところだったので、今回は少し早めに出発をした。
笠岡港から高速船に乗れば、わずかな時間で白石島へは到着する。お天気は雨が降ると言うほどの
ものではなかったが、重苦しく雲が覆っており、あいにくの天気だった。歩くコースは前回通りである。
初めての参加者には少しきつかったようだ。みんなが内心期待していたキノコは大半が「はつたけ」で
前回たくさんとれたシメジ等はほとんど見つけることが出来なかった。やはり年によって出来、不出来が
あるようだ。それに気温と湿度なども関係しているのではないだろうか。
今回は時間的な余裕もあったので、島の反対側の方も歩いてみた。この海岸はかつては花崗岩を
切り出した跡らしい。すでに採掘を止めて何年も過ぎているようで、石を切り出した後の切り立った
山腹にも松などが根を下ろしている。この場所からは私達が昼食を食べた山頂がよく見える。
道ばたには秋の草花が花を開いている。そして何よりの収穫だったのはアケビを見つけた事である。
田舎育ちの私達としてはアケビの姿を見るとじっとはしておられない。早速、自信のあるものが木に登り
もぎ始めた。アケビを口にするのは初めてだという人もいて、大変珍しがっていた。紫色のいかにも
食べ頃と思われるようなアケビがたくさん付いていた。島の子供達は山に入ることはないのだろうか。
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左はセイタカアワダチソウ(この花もこうしてみるときれいなものだ)、 右はアキグミ(びっしりと実が付いている) 2000年10月22日撮影 海水浴場ある海岸では修学旅行生達が白石踊を見学していた。海岸には昼食の用意も整い、
島の人総出の歓待のような雰囲気すらあった。高校生達は神奈川県から来たと言っていた。
私達が踊りのすぐ側に着いた時には、踊りは終わってしまった。ここの踊りは源平合戦の死者の霊を
弔うために始まったと聞いている。国指定重要無形文化財に指定されている有名な踊りである。
帰りの便は来た時とは異なる別の会社が経営する船であった。畳の敷いてある船室で横になって
帰ることが出来たのは幸いであった。笠岡に着くまでの間、少しうとうとしたので疲れもとれたようだ。
この船は笠岡の伏越港に着く。朝、車を置いてきた駐車場までは10分位の距離である。
お天気には恵まれなかったものの楽しい山歩きだった。
2000年12月16日掲載
なお、白石島の詳細は昨年の「白石島ハイキング」にも掲載しています。
白石島関連リンク
白石踊伝承館 白石踊の事や白石島の観光を紹介しています。
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