友歩会「蛍の里」を歩く


この日は今年最後の歩く会となりました。先日、家内と下見をしておいたコースを歩くことにしました。いつものように
集合場所は由加の小学校前の駐車場です。朝から少し曇り空の肌寒い日でした。11月も末の事なので無理もないの
ですが。柔軟体操をした後、冷えてトイレに行きたいと言う人もあって、出発は少し遅れてしまいました。
児島から玉野に抜ける新しい道路沿いに歩き始めました。切り取られた道沿いの崖には野いちご(フユイチゴ)があり、
実がたくさんなっていました。この時期にしては珍しい事です。何という種類なのでしょうか。口に含むと、ほとんど種
ばかりですが、それでも少し酸味があって野生の味がします。なだらかな坂道を少し上がって、それから下り坂となります。
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道縁の崖を覆い尽くしていたフユイチゴ、蛍の里の小さな流れに生えていた芹 途中から蛍の里である上峠地区に入っていきます。先日、下見で歩いた時より、もう周りの様子が変わっています。
秋の変化は早いようです。それでも道縁には咲き残った色鮮やかな黄色い花(ヤクシソウ)が目を楽しませてくれます。
この地区の景色は昔懐かしい景色を思い出させタイムスリップしたような感じがします。刈り取りの済んだ田んぼ、
取り残された柿の実、白く波打つ薄の穂、曲がりくねった細い道等々です。
細い坂道を登りきったところに、私達が先日立ち寄った椎茸栽培の家があります。ここに立ち寄ると先日お会いした
おじさんがおられ快く椎茸を分けて下さいました。安いのでみんなたくさん買ったようです。小さな椎茸は裂いて干した
ものを出汁用として売っています。
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蛍の里の民家の庭先に咲いていたカタバミの花、放置された田んぼを覆い尽くした薄 ここからは少し山道になります。とは言っても軽四自動車くらいなら楽に走れるような舗装された道です。両脇に
木が茂った薄暗い道を抜けるとすぐまた開けた景色となります。目の前には一段と山里の風景が広がっています。
大半の木々は葉を落とし晩秋らしい山道です。
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細い山道を歩く友歩会のメンバー、途中の紅葉がとてもきれいでした この道の突き当たりはT字路となっています。ここを左に折れると由加神社の方に向かいます。この道にも落ち葉が
たくさん降り積もっています。見れば奇妙な木があります。一本は途中で木と木が繋がったもの、もう一本は結びつけ
られた看板を幹の中に取り込んでしまったものなどです。この道が整備された時に取り付けられ注意書きですが、
このようになるまでには何年かかっているのでしょうか。
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木の一部と化した看板、そして隣の木と繋がってしまった枝 少し急な坂道を登りきったところから一気に下り坂となります。そして由加神社の裏側に出ます。ここは桜園地と
なっています。広く開けた場所で、眺めも良く、ここで昼食を取ることにしました。やっと、この頃になって体も温まって
いました。遙か遠くには瀬戸内海も見える場所です。最上の天気とは言えませんが、それでも薄日も差し、風もなく
穏やかな天気です。
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由加山の多宝塔、境内での記念写真 昼食を取り、一休みした後、由加神社に向かいました。ここは神社とお寺が一緒になった神仏混淆の神社であり、
お寺なのです。多宝塔の建っているところからも瀬戸内海を遠望することが出来、見晴らしの良いところです。ここで
お参りをした後、時間的には少し早いようでしたが再び駐車場まで戻り解散にしました。
2003年3月31日掲載
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